ぜろ ‐俺がおかしくなった日‐

4/4
1185人が本棚に入れています
本棚に追加
/360ページ
洗面所からよろよろと出ていく俺は、エリアと顔が合い、しかし目をそらした。 「まさか、いや…あり得るわけ無いって。俺が女?いやいや、ねーよ、俺男なんだぜ?」 「…うーん。まさか、本当にアスラなの?」 「そうたって何回言えばわかるんだ?」 エリアは腑に落ちない表情をしながら、しかし認めたようだ。 「なら、アスラ…。大事件よ………」 エリアは左による。そこには、とても可愛らしい幼女がいた。 「………え、いや、ツッコミするには無理があるって」 「わかってるわよ。問題はね―――」 エリアはしゃがみ、幼女に声をかける。 「お名前は何かな?あのお姉ちゃんに言ってごらん?」 「ふぇ?あたし、あずさ!」 …えー、これまたどういうことー? 「…ねぇ、これ、どーゆーことなの?」 「知るか…知りようがねぇ……朝起きたら女体化&幼体化?あり得なさすぎるだろ………」 これが全ての始まり。俺が女としてしっちゃかめっちゃかする、不思議な物語の―――。
/360ページ

最初のコメントを投稿しよう!