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それから数分後、教育番組を見終えた梓紗と後で一緒に見始めていたのだろうエリアがこちらの様子を伺いに来た。
「はかどってる?」
「破り捨てたい」
「消し炭にしたい」
俺とフェンは溜め息をつく。まぁ、終わったんだがな。
「ところで、着替えでも買いに行かない?梓紗の服とアスラの服。その格好はあまりよろしくないし」
俺の今の格好は背が縮んだため大分緩くなったシャツとスボンだ。因みに、ベルトは限界まで引っ張っているのにずり落ちそうだ。
「…そうだな。今更慌ててもしゃーない。なら、諦めてそういった行動した方が良いよな」
俺は落ち着き、巻き尺と体重計を倉庫から取り出した。
「ゲホッ…体重計電池切れてたらどうすっかな」
「というか、何するの?」
「いや、服買うなら自分の身長体重、ついでにスリーサイズ?必要なのかわからんが測った方がいいだろ?」
「確かに………」
俺はフェンに巻き尺の取っ手のある方を渡し、0がかかれている部分を小指の爪先で固定した。
「ほい、測って」
「…っと、158センチ」
「マジかよ、約20センチ縮んだよ」
そう言って俺は爪先を浮かせ巻き尺を巻く。
梓紗も測ったところ、身長は112センチと、小学生レベルというのが判明した。
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