星屑の僕

寝起きが悪いのは僕のせいじゃない

寝癖を直し、朝食を食べ、着替えると、TVを消し、ドアノブに手をかけた。

「行ってきます」

もちろん 部屋には誰もいない。だが 、いつも言っている。挨拶は大事だって母さんに言われた。

家を出て数分歩くとバイト先に着く。僕が働いているのはコンビニだ。

僕もまた、決められた言葉を同じタイミングで吐いている、機械的な人間にすぎない。

もう いいんだ って。
感情なら 全て 置いてきた。
いっそ ロボットになれたら
どんなに素敵だろう

仕事は出来るし傷つくこともない。うん、いいな、それ。

妄想癖があるのもまた、僕の悪いところかもしれない。