1人が本棚に入れています
本棚に追加
――――――――
「お疲れっす」
挨拶をしてタイムカードを機会の中に入れた。機会音が心地好く周りの騒がしさに馴染んだ。ガヤガヤしている 、 コンビニ内は 嫌いじゃない。
なんとなく、家は静かだからかな、なんて思った。
「お疲れー、今日は何か用事あんの?」
誰かが 僕を引き止めた。振り向くと、いつもスラッとかっこいい 中谷さんが 僕に話かけてくれていた。
「いや、特に…」
と、言いかけた瞬間 、頭で中谷さんの次に出てくる言葉が予測出来た。
「今日、飲みに…」
「あ、俺、今日彼女の家いく約束してたんすよ ! すいません ! じゃあお先です、お疲れっす」
彼女なんて ここ 数年 いない。どうせ 中谷さんは、合コンをしたいだけだ。
最初のコメントを投稿しよう!