52人が本棚に入れています
本棚に追加
このお話を、どれだけの方が読んでくれるでしょう。
第98管理外世界を含む、ミッドチルダ全域で時の人になった兄の体験談を、こうして妹の私が書くことになりました。
始めにお詫びをさせていただきます。兄はテレビの対応の通りの人で、出版社の方から体験談をまとめて本にしないかとお話があったとき、兄は頑なに自著を拒みました。それでも、出版社の方からどうしてもという熱意に折れ、妥協案として妹である私を著者とさせて頂きました。
私自身は、兄に同行したわけではありませんので、詳細は分かりません。ですので基本は兄の話を元にしつつ、足りない部分は私の解釈で補うスタンスをとらせていただきます。ですので、フィクションとノンフィクションの入り混じった構成になりますが、どうかご了承ください。
まずは、兄カレルの“事故"の前日から話を進めてみようとおもいます。小さい頃の兄は、元気いっぱいで明るい性格。双子の私を引っ張って、近くの公園に連れて友達とよく遊んでいました。私はというと、引っ込み思案で内気。
最初のコメントを投稿しよう!