相棒

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「ぐおおおおおお!」 はあ… 全然開かない。 一体何を詰めたらこんなに頑丈な扉が出来上がるのかと疑問に思う。 「なあじいちゃん、一体何が入ってるの?」 ………… 返答がない。 まさかと思い隣を見てみると、じいちゃんの姿が消えていた。 じいちゃんよ。 せめて孫が頑張ってるのを見届けようか。 よし! こうなったらじいちゃんが戻ってくるまでになんとしても開けてやらあ! 変に気合いの入った俺は再び扉に手を掛け力を込める。 「ぐおおおおおお!」 こんな扉開けてやる!! こんちくしょおおおおお!! おおおおお!! おおお!!! おお………… 「ん?」 俺は異変を感じた。 なんか… 扉の向こうから声が聞こえるような… いや、おかしい… そんなわけがない。 何かの間違いだ。 え?何?まさか幽霊?幽霊なの? いや、俺はそんな非科学的なものは信じない! 別に理数系でも何でもないし、むしろ文系だけど、そんなもの断じて信じないぞっ! まあ、何かの間違いだろう。 俺は再び力を込めた。
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