相棒

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えーと状況を整理しようか。 俺が謎の声を暴くために罠を仕掛けた。 そして、倉庫の中にいたやつがそれ引っ掛かった。 たったそれだけ。 だが、この状況はあまりにもおかしい。 だってただじいちゃん家の倉庫の扉が開いただけだよ? それだけなのに、なんで少年が目の前に転がってるのさ。 「いてえ…」 見た感じ年は俺と同じ位みたいだ。 髪は茶髪で身長は170くらい? えーとさ、俺今こんなにも冷静に分析してたけどさ。 まず原点に戻ろうか。 俺には最大の問題提起がされているじゃないか。 うん。 あのさ、まず 「お前誰だあああああああああああああ」 「え?」 え?じゃないよ謎の少年。 今、たぶん俺今まで生きてきた中で一番大きい声出したよ? 「俺?村山奏(むらやまそう)」 「名前とかじゃねええええ!なんでここいるか聞いてんだよ!」 「えーと、家だから?」 聞かれても困るわ! 何この子?何? 座敷わらしならぬ倉庫わらし? うん。こういう時は大人を呼ぼう。 それに限る。 「じいちゃんー!!何か人いたんだけど!?」 するとじいちゃんが家の中から現れた。 って休んでたんかいっ! 「ん?なんだ音弥」 「いや、こいつ誰?」 「ん?」 俺は村山奏と名乗った少年を指差した。 「こいつが?」 「うん」 「倉庫の中に?」 「うん」 「ははは、そうかそうか…って誰じゃこいつぅぅぅぅ!」 お前も知らないんかーい!! ってかノリツッコミのスキルあるんかーい!!
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