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「姉ちゃん!ひろ兄ちゃん来てるぞ!」 華「え、嘘!?」 あーもう…。 時間ずらして早く家出よう作戦初っぱなから失敗。 ちなみにこのチビっ子は11才の弟、新(アラタ) 昔は可愛いかったのに最近は早すぎる反抗期がきたのか、かなり生意気。 昨日の夕飯も嫌いなものを勝手にご飯の上に置くし好きな物は勝手に食べるし、好物が似ているせいで余計に腹が立つ。 華「新、遅刻しないように学校に行きなさいよ?」 新「うるせー!知ってる!さっさと学校行けよ!ばばぁ!!」 このくそがき。 誰に似たんだか!私じゃないはず。こんなに口悪くない………と思う。 華「ふんっ、もう宿題見てあげないから。いってきます」 新「えっ!?」 母「いってらっしゃ~い」 新「姉ちゃんごめん!!だから!!」 華「知らん。自分で解けボケ」 新の悲痛な叫びと洗濯中の母に見送られ家を出た。 乙女をばばぁ!なんて呼ぶからいけないんだよ。 あーやだやだ。 新の将来が不安だわ。 ?「朝から賑やかだな」 華「…む」 そうだ、浩哉が来てるんだった。 新のせいで心の準備が出来なかったじゃん。 …やっぱり新の宿題なんかみてやらない。 徹夜するか宿題出来ずに放課後補習か宿題追加の刑に処される事だよ我が弟よ。
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