つつしんで主役からのご挨拶

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ボゥー、ボゥー。 ヒュンヒュンヒュンヒュン。 真夜中の港。 シュボッ。…。ぷはあああ。 俺は一人、たたずんでいた。 俺は地面からにょっきりと生えた例のアレに片足をのせる例のアレなポーズをとっていた。 なにも初登場だからといって往年のキメポーズをとっているワケじゃねぇ。 ただ、そのにょっきりと生えた例のアレに圧力を感知して作動する爆弾が仕掛けてあっただけのことだ。 俺の名前は優作。 職業は私立探偵だ。 街じゃあ、俺のことを知らないヤツはいねぇな。 つまりは知る人ぞ知る有名人ってワケ。 だが職業柄、命を狙われることも少なくない。 え? どうして探偵が命を狙われるのかって? それはだな、フツーの探偵さんとは違うんだな、俺は。 フツーの探偵ってのは、 行方が分からなくなった人を探したり、会社の秘密が漏れていないか調査したり、 「調べることなら何でもします!」 ていうガッツあふれるお仕事だ。 じゃ、俺はどんなことをしているのかというと、 早い話、やってるこたぁ刑事とあんまし変わりねぇ。 事件が起きたら現場に駆けつけて、手がかりを探り、犯人を見つけ出す。 なんたって真の単独捜査だからな。 警察なんかよりも先に犯人を見つけちまうのがほとんどだ。 おかげさまで、刑事の佐川と松原てかいう連中に目の敵にされちまってるが、 コイツらのことは後で紹介するとしよう。 そんじゃココで本作のメインヒロインをご紹介しようか。 名前は美樹。 コイツは、まぁいわば 俺の助手だ。 元々は刑事でよ、ワケがあって警察を辞めて俺の相棒になった。 そのいきさつを説明するにはこのページじゃ足りねえからよ、 またの機会にくわ~~しく説明してやるぜ。 以上が主な登場人物だ。 さあて、そんじゃ本編へと参りますか。 手に汗握るサスペンス、息をのむアクションを どうぞお楽しみ下さいな。
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