白い夢

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気が付けば私は 大きな交差点の前 周りを見渡せば 出発の時を待つ人達 隣には懐かしい君がいて 優しい瞳はもう 前を見つめていた 視界が青に変わる 人々は歩みを進め 君も離れていく 空が泣き出したから 君が濡れないようにと 傘を持って追いかけるけど 君には君の傘があった 「ごめんね」って言いたかった 「ありがとう」を伝えたかった 進もうとしても 足は地面に張り付いて 叫ぼうとしても 声にならない 君へと続く道は人混みに 飲み込まれてしまった 歩き出せないのは 私だけなのでしょうか 泣き空の下で 道の真ん中にしゃがみ込む 泣いていたのは 私のほうだった 朝日に包まれて目が覚める 後悔を覚えて傷ついた分だけ 人は強く優しくなれる 夢の中の私はちゃんと また立ち上がって 歩き出せましたか?
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