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私の頭のてっぺん数センチほどが黒くなり、そろそろ美容院へ行こうかと思っていた。
私「私も髪伸びたなぁ~。美容院行かなきゃ。」
私は私が通うお店に、予約を入れようと会員カード見ながら、電話をかけようとした。
夫「工藤君とこへ行ってあげなよ。工藤君オープンしたばかりで、独りで頑張ってるからさぁ。」
そんな私を見た夫は、すかさずそう言った。
私「…そぅね。こだわりないし、別に良いよ。」
夫「わかった。予約入れとくから。」
そう言って数日後に予約を取って貰った。
当日
家から少し遠く、車で行く事にした。
運転は苦手な私。
短距離ほどしか滅多に運転をしない。
『駐車場あるかなぁ』
なんて考えながら
『ここだゎ』
とりあえずお店の前に車を停めた。
中から一人の男性が出てきた。
男性「こんにちは~川奈さん…ですよね?ご主人の紹介の。」
私「あ、はい。」
男性「お待ちしておりました。車はここに停めて頂いて大丈夫ですよ。さぁ、どぅぞ!」
私は車にキーをかけてお店に入った。
男性「今、お席ご用意しますね。少し待っててください。」
お客は私一人。
『本当に一人でやってるんだ。儲かってるのかなぁ?』
と失礼な事を考えていた。
男性は背が高くて肩幅があり、鍛えてそうな締まった体型。
今人気の嵐のニノ?って感じの髪型で、なかなかイケメンだった。
白のわざとシワ加工したシャツを腕捲りして、腰にはハサミなどをさした皮のベルトをかけていた。
男性「どうぞ、こちらへ」
案内された椅子へ座った。
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