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カーテンから朝日が差し込む。
庭の柵には雀が数羽仲良く止まっている。
いつもの朝。
朝一番に起きる私。
私は川奈梨華-かわなりか-
もうすぐ38歳。
しかし、身長160Cmと小柄で細く、童顔なので実年齢よりも若く見られていた。
皆が起きる前に朝ごはんの支度を始める。
夫「おはよぅ」
私「あ、おはよぅ~。 ごめん! 子ども達にも起きるように、声かけてくれる?」
夫「わかった、いいよ」
私はオムレツを焼きながら、トースターをセットしてパンを焼く。
子ども「おはよぅ」
子ども「ママ、おはよぅ!」
私「おはよぅ~っと、服出しといたから先に着替えてね」
2人の子どもは小学校5年生と2年生。
大和と海斗の兄弟。
夫「ワイシャツが畳みシワついてるから、アイロンお願いね。」
私「わかったぁ」
夫は恭介。
普通のサラリーマン。大学の時に知り合った同級生で、恭介が私に一目惚れ。
お互い25歳の時に結婚した。
大学時代はスキー部で体格はよく、何よりもとても優しく温和な性格。
私や子ども達の事を、心の底から愛してくれてて、そんな夫を私も愛してる。
だけど
仕事は忙しく、毎日が残業、おまけに出張も多く家に居る日が少ない。
夫と子ども達が朝食をとる。
いつもは和食がメインだが、子ども達がたまにはパンも食べたいと言うので、今日はパン食。
子ども達の支度を手伝い、
大和「いってきます」
私「忘れ物ない?海斗も大丈夫?」
大和「大丈夫!じゃ~ねママ」
海斗「海斗も行ってくるね!ママ、今日帰ったら家にいる?」
私「うん、もちろん!気をつけていってらっしゃい」
夫「アイロンまだ?」
私「あ~ごめんごめん、すぐかけるね」
私は手慣れた手つきでアイロンかけた。
夫「じゃ行ってきます」
私「いってらっしゃい、無理しないで頑張ってね」
と夫を送り出した。
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