家族

2/3
167人が本棚に入れています
本棚に追加
/183ページ
カーテンから朝日が差し込む。 庭の柵には雀が数羽仲良く止まっている。 いつもの朝。 朝一番に起きる私。 私は川奈梨華-かわなりか- もうすぐ38歳。 しかし、身長160Cmと小柄で細く、童顔なので実年齢よりも若く見られていた。 皆が起きる前に朝ごはんの支度を始める。 夫「おはよぅ」 私「あ、おはよぅ~。 ごめん! 子ども達にも起きるように、声かけてくれる?」 夫「わかった、いいよ」 私はオムレツを焼きながら、トースターをセットしてパンを焼く。 子ども「おはよぅ」 子ども「ママ、おはよぅ!」 私「おはよぅ~っと、服出しといたから先に着替えてね」 2人の子どもは小学校5年生と2年生。 大和と海斗の兄弟。 夫「ワイシャツが畳みシワついてるから、アイロンお願いね。」 私「わかったぁ」 夫は恭介。 普通のサラリーマン。大学の時に知り合った同級生で、恭介が私に一目惚れ。 お互い25歳の時に結婚した。 大学時代はスキー部で体格はよく、何よりもとても優しく温和な性格。 私や子ども達の事を、心の底から愛してくれてて、そんな夫を私も愛してる。 だけど 仕事は忙しく、毎日が残業、おまけに出張も多く家に居る日が少ない。 夫と子ども達が朝食をとる。 いつもは和食がメインだが、子ども達がたまにはパンも食べたいと言うので、今日はパン食。 子ども達の支度を手伝い、 大和「いってきます」 私「忘れ物ない?海斗も大丈夫?」 大和「大丈夫!じゃ~ねママ」 海斗「海斗も行ってくるね!ママ、今日帰ったら家にいる?」 私「うん、もちろん!気をつけていってらっしゃい」 夫「アイロンまだ?」 私「あ~ごめんごめん、すぐかけるね」 私は手慣れた手つきでアイロンかけた。 夫「じゃ行ってきます」 私「いってらっしゃい、無理しないで頑張ってね」 と夫を送り出した。
/183ページ

最初のコメントを投稿しよう!