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酒瓶の嵐が止んだその一瞬。
ハイジんは転がるようにしてその元凶の元へ駆けよった。
空になった棚の前でブンブンと腕を振り回しているサラリとその傍らでなにやら叫んでいるハカセ、二人を確認するとハイジんは手を振り上げた。
乾いた音が二つ。
赤く染まった頬をおさえ、茫然自失の二人を前にハイジんは口を開く。
「落ち着いた?二人とも。ここは危ないから出るよ」
その一言でハカセは我に返ったらしく
「…!でも《あの娘》がまだ…」
酒瓶の直撃を受けてところどころ凹んでいる萌えKANを指す。
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