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自分の命が危ないのに何を言っているんだ?
確かにマイロイドは最新技術の結晶であり、とんでもなく高価だ。
何が彼女をここまで固執させる?
ハイジんは今にも萌えKANに駆けよりそうなハカセを押し留めると疑問を口にした。
「どうしてそこまでこだわるんです?たかが愛玩用のアンドロイドでしょう?確かに壊したりすると賠償とか大変そうだけど」
再び乾いた音が一つ。
頬を赤く腫らしたハイジんは目の前の彼女になぜ打たれたのか、そしてなぜその目に涙を浮かべているのかわからず、ぼんやりと頬の痛みを反芻していた。
「確かにこの娘はマイロイドよ…人間じゃないわ」
木材のはぜる音に混じり聞こえてくる声。
「アタシの研究の産物だし、一般的にはモノかもしれない…」
小刻みに肩を震わせ、涙を流しながら
「それでもアタシはこの娘の…マイロイドの親なの!母親が娘を助けるのは当然でしょ!!」
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