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悲痛な叫びに元気つけようと話をそらす。
歳「お前さっき血がどうこういってたな? どういう事だ?」
「ああ…母方がたけだしんげんの弟がご先祖さんや。
話によると落ち武者になったあと逃げ延びてお坊さんになったらしい。
ただそれだけ。」
歳「へぇ~…。」
関心したように頷く。
「…あたしどうなるん………?」
歳「女が隊士だなんて聞いたことねぇ~。女中でもするか?」
「女中かぁ~…あたしは料理できひんよ?」
歳「まあ…それでも女中をしてもらう。わかったな?」
「だから料理できないって…。まあそれ以外は大丈夫。
だけど寒いのも暑いのも苦手やで?
あと…お願いがあるんや!」
歳「んだよ?」
めんどくさそうに聞き直す。
「剣術をおしえてほしいねん。
ただ身を守れるだけでいい。
もしここからでても生きていけるだけの。」
歳「女が剣術なんてするものじゃねぇ…。」
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