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「わぁ……。」
何処か懐かしい匂いが残っていた。
「滑り台とか何年ぶりだろ…あ、ジャングルジム!」
私はジャングルジムが好きだった。一番上に登ると違う世界がみえるからだ。
「登ってみよっかな。」
登ってみると案外低かった。自分がでかくなったからというのに気づいたのはしばらくたってからだ。
ふとさっきのことを思いだした。けれどそのことについて思い出そうとすると頭がクラクラしてきた。
「…助けて…。」
誰にも聞こえないくらいの声で言ってみた。言ってみたらまた余計に虚しくなった。
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