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暫く沈黙が続いて、少し不思議に思ったことがある。
俺はその沈黙の間、最初は横目で彼女を見ていたんだけども
やっぱり目は合わなくて、その内穴が空くほど彼女をガン見していたけど
彼女はまるでそれには気づいていないように
足元に咲くたんぽぽを、ひたすら見ているようだった。
人ってゆうのは、思いの他、目で見たことを大切にする。
人とただ話をするだけだって、その視線はどこにあるのだとか
言葉よりも意外と、視線って重要だったりする。
だから必要以上に、この時俺は淋しかった。
淋しかったっていう表現は変かもしれない。
何というか、彼女の目に映ることのない自分の姿が、悲しかったのかな。
まぁ、まだ会って数分なんだけども。
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