4人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺ってばさ、」
「……ナルト?」
口調だけね。
「ナルトじゃなくて。俺さ、何で和歌好きなのか今日解った気がする。」
あれからやっぱり大学行って、5講義目の終わり。
国文学科必修の講義だったから、京平も一緒だった。
「今日も行ったのか?」
二人、教室で座ったまま。
京平は眼鏡を外し、目頭を揉んでいる。
京平は、眼鏡を取ると、2割増しで更にイケメンになる。
「いなかったけどね。」
「……行ったのか。」
もう相手にするのも面倒くさそうだ。
京平の選択する近代文学は、今日は朝から今までブッチで講義だったはず。
イライラするのも、解るけどね。
最初のコメントを投稿しよう!