恋とは盲目。

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「俺ってばさ、」 「……ナルト?」 口調だけね。 「ナルトじゃなくて。俺さ、何で和歌好きなのか今日解った気がする。」 あれからやっぱり大学行って、5講義目の終わり。 国文学科必修の講義だったから、京平も一緒だった。 「今日も行ったのか?」 二人、教室で座ったまま。 京平は眼鏡を外し、目頭を揉んでいる。 京平は、眼鏡を取ると、2割増しで更にイケメンになる。 「いなかったけどね。」 「……行ったのか。」 もう相手にするのも面倒くさそうだ。 京平の選択する近代文学は、今日は朝から今までブッチで講義だったはず。 イライラするのも、解るけどね。
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