恋とは盲目。

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「腹減ったな。何か買って部室行くぞ。」 「聞いて下さいよ。俺の話も。」 そのまま席を立って、すたすた歩き出す京平を追って、俺も慌てて教室から出た。 「何買い行くの?」 「〇ック。」 冒頭の俺の話は完璧に流されてしまった。 俺と京平は高校まで、ずっと野球をしていた。 でも大学に入ってまで、野球部を続けようとは思わず、二人で決めた訳じゃないのに、同じ部活に入った。 日本文学思想史研究部。 いや、マイナーだ。 でもちゃんと部費も出てるんですよ。
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