恋とは盲目。

19/23
前へ
/96ページ
次へ
「和歌が何?」 何て自分勝手な男だ。 将来何かで苦労したらいいのに。 口に出すと怖いので、心の中で毒を吐きながら、自分も本を選び出す。 部室は三方本棚で囲まれて、小さな図書室のようだった。 「何てゆうか」 「恋したから?」 「それだと俺は、3日前に和歌を好きになったことになるね。」 3冊本を取って地面に座る。 時刻は19時を回ろうとしていた。 「逆かな。解んなかったんだ。」 買ってきたオレンジジュースを一口飲んでみる。 オレンジジュースは、みずみずし過ぎて、味がわからなかった。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加