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「和歌が何?」
何て自分勝手な男だ。
将来何かで苦労したらいいのに。
口に出すと怖いので、心の中で毒を吐きながら、自分も本を選び出す。
部室は三方本棚で囲まれて、小さな図書室のようだった。
「何てゆうか」
「恋したから?」
「それだと俺は、3日前に和歌を好きになったことになるね。」
3冊本を取って地面に座る。
時刻は19時を回ろうとしていた。
「逆かな。解んなかったんだ。」
買ってきたオレンジジュースを一口飲んでみる。
オレンジジュースは、みずみずし過ぎて、味がわからなかった。
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