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季節は春。
といってももう5月の終わり頃の話。
まだ自分の中の、なんとも言えない気持ちの名前を知らないまま、もう一度だけ会いに行ってみた。
人混みを掻き分けながら、昨日と同じ時間に、昨日と同じ場所へ。
一瞬、ほんの一瞬時間が停まったみたいに思った。
世界には俺と彼女二人しかいなくて
周りはスローモーションで
流れる歌は、a〇koのmi〇k。
~奇跡は一度だけ起こった
あの日君に出会えたこと全て~
あぁ、奇跡はもう一度だけ、俺に起こってくれた。
「いい、天気ですね。」
ゆっくりとなりに座って、昨日と同じ言葉を繰り返してみる。
昨日よりも少し真面目に。
今日はちゃんと晴れだった。
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