旅立ち

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蘭博士達に見送られカノコタウンを後にし、デントとの約束を果たすためにサンヨウシティに向かう なんだかんだで話し込んでいたので少し時間も経っているので謎の集団の襲撃の影響はもうないようだ 途中のカラクサタウンに入るとなにやら怪しい服装、と言っても先ほどの連中のローブのようではなく、どことなく賢者を思わせる服装の男達が何やら演説のようなことをしている 演説している左目を宝石のようなもので塞いでいる男の凛とした声は聞こうとせずとも勝手に耳に入ってくる どうやらポケモンと人間について語っているようだ 無視が一番と歩いていると連中の最終目的と思われるものが聞こえてきた 「ポケモンを開放するのです」 初老の奇抜な服装をした男は宗教勧誘のように演説する なにがポケモンを開放するだ アクア団とマグマ団の方がまだ目的を理解できる そんなことを思っていると定番の締めの言葉で演説を終わらせる ようやく終わったかと思っていると 「君珍しいポケモン連れてるね」 いきなり声をかけられ振り返ると帽子を被った後ろ髪の長い青年が居た 「あぁ他地方から来たからな」 「なるほどね」 どこか不思議な雰囲気を醸し出す青年はNと名乗った 彼も旅の途中らしい 「折角だし勝負しないかい?トレーナーらしくさ」 「いいとも」 トレーナーの性だな チュリネの初陣にはちょうどいいだろう 「きて僕のトモダチ」 Nの投げたボールからは紫のニャルマーのようなフォルムのポケモンが出てきた ニャルマーより目は大きく尻尾は短いが俺の知るポケモンの中ではニャルマーに一番近い 蘭博士に貰ったポケモン図鑑で調べるとチョロネコという名前のようだ レパルダスに進化するという 一応イッシュに来る前にオダマキ博士からイッシュのポケモンの情報を貰い、確認したが最終進化のポケモンくらいしか覚えていない 「チュリネ行くぞ」 俺もボールを投げる 「チュリ」 チュリネもやる気のようだ
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