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「私は正しいと思うわ。むしろ違う行動をしていたら軽蔑してたわ」
「俺も今でも間違ってるとは思ってない。でもな、正しくもないんだよ。あの時の俺は天導者として正しい行動をしなくちゃいけなかったんだ」
マコモの言うように間違ってると批難する人間はいなかった
ただ一人を除いて
「何があったんですか…?」
シュウロが三人分の珈琲を淹れながら尋ねてくる
「あぁ詳しくは教えてなかったわね。カミギリさん、教えていいかしら?」
流石のマコモも気まずそうに訊いてくる
やはり根はいい人のようだ
「構わない。いや、むしろ俺が喋ろう」
「あっ無理にとは言いません…」
淹れた珈琲をテーブルの上に起きながら少し表情を歪ませながら遠慮する
「この話はポケモンに関わるなら知っておいた方が、いや知るべきことだ」
シュウロは俺の目を屈託のない眼で真っ直ぐにみつめる
まるで無言で「教えてください」と言わんばかりに
無言を了解ととり俺は物語を語る
一人の男の古い物語を
今に繋がる語り継ぐべき物語を淡々と
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