40人が本棚に入れています
本棚に追加
「もう二度とくるな」
そう言われた俺は新しい地方へ旅立とうと決意した
自分のやったことは正しくない
しかし俺は後悔はしていない
俺には仲間がいる
そう考えていると
「よっ兄ちゃん」
一緒にホウエンから来た男がミックスオレを両手に持ちながら俺の横に座りそう言った
「だから俺の名はカミギリだ。何度言えば覚えるんだ」
「こまけぇこたぁいいんだよ。君だって僕の名前を覚えてないだろう?」
「教えてもらってないんだから覚えるも何もあるもんか」
そりゃそうだ、と笑いながらミックスオレをこちらに差し出す
「すまないな」
俺はミックスオレを受け取り自分の肩に乗っているネイティに貰ったそれを飲ませてやる
「気にすんな『旅は道連れ世は情け』ってな」
ヒウンシティ行き船に乗るためにミナモシティの港に向かって121番道路を歩いている時にサファリゾーンから出てきたこの男と出会った
どこに行くんだ、と訊かれイッシュにと答えると男もイッシュに向かうので一緒に行かないかと誘われた
「今まで訊かなかった、というか訊くのを忘れてたがイッシュのどこに行くんだ?私はネジ山に行くんだ」
「カノコタウンへ行く。蘭博士に会いに行くために」
『間も無くヒウンシティに到着します。乗客の皆様は下船する準備をして下さい』
男と目的地の話をしているとアナウンスが鳴った
最初のコメントを投稿しよう!