昔の物語

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アサギシティ 世界有数の港町 この町で俺は生まれた 今も昔もジムやバトルフロンティアがあることから交通量もかなり多い 幼い頃両親が事故で他界しホウエンにいた親戚のセンリに引き取られることとなりミシロタウンに越してきた 当時からポケモンとの会話能力は周りから注目されており研究所へのスカウトもかなりあったが年齢も年齢であったため断り友達とトウカの森で遊んだり、ハギ老人の船に乗せて貰ったりとなかなか充実していた生活だった 今肩に乗せているネイティはその時捕まえた、というより自然と友達となった 実は一回もボールに入ったことがなく厳密には今でも野生のポケモンだ 10歳の誕生日の時オダマキ博士にミズゴロウを貰い同い年のハルカと一緒に旅に出た 旅の途中もポケモンの言うことが完璧に把握出来るのでチームワークは完璧、常勝無敗だった その後ホウエンリーグを勝ち抜き、ミクリを倒し一旦はホウエンチャンピオンとして君臨し続けたが嫌気が差してまた旅に出た 気紛れで流星の滝の奥深くまで行ったのが運命の岐路だったのだろう そこには石を集めている銀髪の男がいた 天導者の名はチャンピオンになったときに聞かされていたが本物を見たのは初めてだった 「ん?珍しいね人がここに来るなんて」 採掘用の道具を両手に振り返り独り言のように言う 「貴方は…ダイゴさん…ですか?」 「あぁ。君は確か前のチャンピオンのカミギリ君だね」
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