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船から見るビル群と橋から見るビル群では少し見え方が違うな
そんな呑気なことを考えながら橋を渡る
確かスカイアローブリッジを過ぎたらヤグルマの森だったか
橋を渡りきりゲートに入ると電光掲示板チラッと見えた
ヒウンシティを宣伝する文字が流れている
ヤグルマの森に入ると研究者らしき眼鏡をかけた女性に声をかけられた
「もしかして貴方の肩に乗ってるのはネイティ?」
「えぇまぁ」
「これがネイティか…」
やはりイッシュでは他地方のポケモンが珍しいらしい
一応ホウエンやカントーのポケモンも生息してることにはしてるが限られた場所でしか出会えない
確かネイティはイッシュ地方にはいない
それもあって興味をそそられたのだろう
「貴方どこから来たの?」
女性はネイティを凝視しながら尋ねてきた
「ホウエン地方から」
「じゃあ貴方がカミギリさん?」
「あぁそうだが…」
俺を知っている…
ということはホウエン地方にも出向いてるのか友人がいるのか
まあ俺の知ったことではないか
「やっぱりね。あっ自己紹介がまだだったわね。私はマコモ。ポケモンの夢について研究してるの」
「ポケモンの夢…?」
マコモと名乗った女性の言うことがイマイチよく掴めなかった
そう言えばデボンでもそんな研究をしていた人がいたか
「そう夢。ポケモンが見た夢を知りたいの。貴方の能力を使えば研究がはかどるんだけど少し手伝ってくれない?」
俺はポケモンと話すことが出来る
いや正確にはポケモンの話す言葉を理解できる
さっきネイティの空腹が分かったのもその能力のお陰だ
「すまないが遠慮させてもらう」
「まぁ無理強いはしないわ。気が向いたら手伝ってくれるんでいいから。あっこれ私の連絡先ね」
まあ一生気は向かないとは思うがな
連絡先を受け取り別れの挨拶をし再びヤグルマの森を歩きだす
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