40人が本棚に入れています
本棚に追加
コォォォン
マコモと別れ森を出ようとした時に微かだがその声は聞こえた
「ネイティ今の聞こえたか?」
「ネイティ…」
この小さな音では言っていた内容も分からない
ネイティも聞こえただけのようだ
「まあ気にせず行くか」
「ネイティ」
ヤグルマの森を抜ける
シッポウシティだ
喫茶店が見えたのでネイティが食事をしようと頭をつついてくる
「ちょ…イタッ痛いって」
地味に痛い
しかしサンヨウシティのレストランで食事を予約してあるのでここで食べたらレストランの料理が食べられなくなってしまう
仕方無いのでリュックの中からポロックを出す
「少しだけだぞ。ブレンダーがないからもう作れないからな」
「ネイティ」
ネイティは嬉しそうに食べる
まあおやつ程度の量だから構わないか
シッポウシティでは特に誰にも声をかけられずに3番道路を抜けサンヨウシティにたどり着く
「さあ楽しみにしてた食事だぞ」
レストランの前に着くとネイティはキラキラと目を輝かせる
分かりやすい可愛いやつだ
「スミマセン予約していたカミギリなんですが…」
「カミギリ様ですねこちらの席になります」
ウエイトレスに窓際の席に案内される
ネイティはワクワクしながら体を揺らす
運ばれてくるオードブル、メインディッシュ、デザートどれも美味しい
ネイティもポケモン用の料理を美味しそうに食べる
ここにして正解だった
また後でここに来るんだろうな、そう呟き席を立とうとすると
「そこの珍しいポケモンを連れたトレーナーさん。バトルはいかが?」
緑髪のウエーターが勝負を仕掛けてきた
だが今の俺の手持ちはネイティのみだ
ネイティだけでも勝てる自信はあるがネイティ自身が乗り気ではなさそうだ
それ以前にお腹が一杯になったせいか眠そうだし
「すまないな。今の手持ちはこの子だけなんだ。この子のやる気がないからまた後でジム戦をしにくるよ」
「分かりました。ではお待ちしてますので」
緑髪の少年は少々残念そうな顔をしていた
ジムリーダーとして、トレーナーとして珍しいポケモンと戦いたかったのだろう
名は確か…デントだったか
レストランをあとにし2番道路を歩く
段差があるので楽にカラクサタウンに着いたがまたサンヨウシティに行くときは少し苦労しそうだ
最初のコメントを投稿しよう!