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1番道路に行こうとしたその時爆発音がした
音のした方向を見ると灰色の煙があがっている
もしやと思い全力でカノコタウンに向かう
「そろそろいい加減にそのボールを渡せよ」
俺が着くと白いローブのような見るからに怪しい服装をした男がペンドラーと一緒に若い女性を脅していた
「蘭博士!」
「カミギリさん!」
俺が叫ぶと蘭博士もそれに応える
周りにもローブシンなど強そうなポケモン達を従えた例の怪しい服装の連中が沢山いる
事前に送っておいた相棒の力が必要なようだ
「早くボールを俺に!ネイティ!」
「ネイティ!」
ネイティを蘭博士のもとに向かわせる
蘭博士も意思を汲み取ったようでネイティにボールを託す
「頼むわ…!」
「ネイ」
ネイティがボールをくわえてこちらに戻ってくる
そして俺の手に落として俺の右肩に戻る
ネイティから受け取ったボールを投げ相棒に向かって叫ぶ
「頼んだぞラグラージ!」
「ガァァァ!」
ボールの中から地響きをたててラグラージがあらわれ俺は
「久しぶりだな。悪いな、ちょっと放置してて」
ラグラージの横に立つ
久し振り、と言ってもそこまで日は空いていないが
「ガァァ」
「そうだなコイツらを片付けてからだな。おいそこの怪しいお前」
怪しい男の方を向き、睨み付ける
ピンチに駆け付けたヒーローさながらに
「やっとこちらに反応したか…言っとくが立ち去れとか言われても退かないからな!プラーズマー!」
なんだその掛け声
とにかく威勢だけはいいやつのようだ
「今すぐ立ち去れ。痛い目をみないうちにな」
「ハッハッ…じゃなくてプラーズマー!!無駄だと言ってるだろ!お前こそ痛い目みないうちにそのポケモンを寄越して帰りな!」
まさかこの俺がそんな台詞を言われるとは思わなかった
まあコイツは何も知らないからだろうから仕方ないか
「分かった。本気でいくぞラグラージ」
「ガァァァ!」
「正気か?この人数差を見ろ!こちらは10人はいるんだぞ?」
ご丁寧に漫画の悪役のように両手を広げて言ってくる
蘭博士はこちらを見ているが助手達は怯え、震えている
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