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まず変わったのは容姿だ。
背は元々小さかった日和だが、今では160近くあるし、その……発育もいいらしい。
顔も大人っぽくなり、何より整ってる。長くなった髪をポニーテールにしてるのもまた似合っていた。モデル並み……というのは俺の偏見かも知れないが、とりあえず凄まじくキレイなったと言っておこう。
正直、最初に「栄ちゃん、私!」とチャイムも鳴らさずにドアを開けて来た(その時たまたま鍵を閉めていなかった)時は誰か判らなかった。
もしコイツが自分から名乗らなかったら、俺はテレビか何かのドッキリで家の芸能人か来たのかと思ったかも知れない。
そして一番変わったのが――
「どうしたの栄ちゃん?心此処に有らずってな顔して。………あ。よ、呼ぶならやっぱり『あなた』にした方がいいのかなぁ~」
「……」
キャッ、とワザとらしく顔を両手で隠す日和。
………やっぱり、この性格だよなぁ。
大きく嘆息する俺を見て、問題の幼馴染みは首を傾げながら、
「え?あなたは嫌なの?じゃあダーリン?それとも旦那様?」
「だからまず認めてないって言ってるだろ!?」
全く取りつくしまもありません。
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