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バシャバシャと水の音が響く。
美しい桃色の髪が水に浮かんでいた。
「ふぅ…」
褐色の肌に青く美しい瞳。
まだ幼さも見せる姿、だが他の同年代の少女達とは明らかに違うただならぬ雰囲気を纏っていた。
少女は家の者には秘密で川まで逃げ出してきたところだった。
もちろん目的は水浴び。
恐らく今頃家の者達が探し回っていることだろう。
「ったく…王者になるためには本当に勉強が必要なのかしら。力で抑えつけちゃえばいいのに」
さらっととんでもないことを言い出す少女。
少女は水の中に入り泳ぐことにした。
「気持ちいー♪…っと?」
泳いでいると、少女は何かを見つけた。
プカプカと浮かぶ何か。
流木か何かだろうか。
少女は泳いで近づいてみる。
それは人だった。
少女は慌てて流れてくる人に近づく。
岸まで泳ぎ、担いだ人を岸に引き上げる。
顔を覗き込むと、人が少女だということに気づいた。
美しい顔立ちの少女だが、肌は白い。
この辺りの地で生まれた者ではないのだろう。
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