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再び場所は戻って連合軍の野営地。
軍議の終了を待つ間、要達は黄巾の頃と同じようにあちこちの軍を回って挨拶をしていた。
「要は曹操に気に入られてたわよねー。じゃあ曹操軍の方に」
「嫌です!!あの後あそこの人達にすごい目で見られたんですから!!」
「では…西凉の馬騰殿はどうだ?黄巾の時はろくに挨拶もできなかったからな」
「うーん…でも馬騰はお母様とは違う感じよね。帝が絶対!って感じ」
孫策は馬騰の名前を聞いただけで渋った。
堅物を相手にするのは苦手なのだろう。
「じゃあ公孫賛殿は?」
周瑜が名前を出した公孫賛という名前。
孫策は眉間にシワを寄せ、首を傾げて考える。
「…誰?」
「…北方の雄として最近話題になっている。確か…義勇軍を迎え入れて力を付けたとか」
義勇軍、という言葉で要はとある三人の顔を思い出した。
もしかしたら、と思い、要は周瑜に言った。
「冥琳さん、その…公孫賛さんのところに行きませんか?」
「まぁどこか決まっていないわけだしな。行ってみよう」
三人はとりあえず、公孫賛の軍の下に向かうことにした。
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