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「だから!!違うと言っているだろう!!」
「どうだかな?曹操に上から下までそれこそ舐めるように見つめられていたではないか」
三人が公孫賛の野営地に着いた時、誰かが言い合っている声が天幕の外まで聞こえた。
三人は入っていいのか、入らない方がいいのか決めかねてその場に立ち尽くしていた。
「…要と同じ境遇の人がいるみたいね」
「同情しよう、心から」
「嘘だ!!絶対上辺だけでしたよね今!?」
孫策と周瑜は若干遠い目をしてボソッと呟く。
孫策に至っては要に向かって手を合わせていた。
その騒ぎが聞こえたのか、天幕から二人の少女が出てきた。
「おや、あなたは」
「お久しぶりです関羽さん。そちらは?」
「姓は趙、名は雲、字は子龍。今は白蓮殿…公孫賛殿の客将を。あなた方は孫家の方々とお見受けするが」
趙雲は礼儀正しく挨拶をする。
孫策達も相手に応えるように挨拶をする。
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