二人の死者

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美味しく感じていた親子丼の味も 「美味しくない」 犯罪者である強盗の犯人が死んだとしても ヤクザのような男性が死んだって 私には関係ない だけど・・・ 人が死んだんだ しかも誰かの手によって殺害された そういえば強盗の彼が 誰かのせいで自分がこうなったみたいな事を言っていた 「まさかその人が殺したの?」 分かんないよ 私にはどうしようもない 警察が早く犯人を捕まえてくれるのを願おう 手のつけていない残った親子丼をタッパに詰めて サラダは中身を出し水分を取ってラップで包み プリンは冷蔵庫にそのまま入れた 部屋の隅に設置してある白いベッド 身を任せてみるとふわふわとした感覚が私を包んだ すぐに私は瞼を下ろし眠りについた 心に複雑な想いがあったがこれで今日は終わる 明日になればいつもの日々が待っている
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