小さな悪夢の始まり

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何を考えているんだろう 彼が居ようがいまいが 私には一切関係ない事だ 「ねぇあの人うちらの事見てない?」 「キモいんだけど。早く行こう」 バンッ 一人の女子高生が肩に背負っていたバックが当たり 私の体は前に押された ヒールの高い靴を履いていたのでバランスを取りそこなった 「ちょっと待って」 こんなコンクリートの道の真ん中で しかも人が多い所で転ぶのは痛いし恥ずかしいんだけど そうは思っても私は手を出し目をつむり 体に伝わるであろう衝撃を待った だがいつまで経っても痛みは無かった それよりか 誰かの腕の力で私が支えられているような 私は恐る恐る目を開けると
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