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事の展開に頭が追いついてないふけ顔の男。
目が泳ぎ、動揺してるのが、少し遠いこの位置でも分かる。うん、こいつはリーダーじゃないな。
俺を見つめる瞳は敗色濃厚。気迫が欠片も感じられない。
見つめ合うこと数秒――礼儀正しく一礼してくる。何がしたいんだ。
敵に一礼。根はきっといい奴なんだな。そう結論付けで思考を中断する。
想像をいくら膨らませても想像でしかない。
それに―――
こいつの性格は奇想天外だ。
天候、行動に伴わない服装。そして、謎が詰まった性格。読心術相手にでも見破られないだろう。
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