日常

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周りを見渡せばあるものは、木、木、木。街から随分離れてるもんな。 視線を3人に戻す。一番最初に目に付いたのは一番左の男だった。何故なら美顔だから。 ああ。羨ましい。 ポケットに手を突っ込んで俺を睨むように見据えている。 一言で表すならクールボーイ。 175程度の身長。長い黒髪が風で靡(なび)く。 視線を真ん中の男に切り替える。 雰囲気、立ち位置、威圧感のある口調。きっと、リーダーだ。 第一印象は熱血漢。第二印象は取り立て屋。 サングラスに短い赤髪。 極めつけに長身。さらには、体つきの良さがそんな印象を引き立てている。 右の男ほど顔が整ってないのが残念だ。 ドンマイ。 「はぁ‥‥」 もう一度凝視し、ため息を一つ。取り立て屋には悪い思い出しか無い。 関連づけて思い出されるのは、とある男とお婆ちゃん。 あの出来事のせいで俺の人生は変わった。 あの出来事が無ければ、戦いを求められることも多分無かった。 でも、後悔はしてない。 お婆ちゃん今頃元気にしてるかな。
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