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「どういう事だ」
「さあね!そこは自分で考えなきゃ!」
表情はやはり笑顔。イライラする。はやく、京香が気づく前に帰したい。なのに上手くいかない。
笑顔の裏に隠された顔。真実。そして“運命”。
分かりそうで分からない。後一歩が足りない。
ダメだ。情報が少なすぎる。
情報収集に出ようとした俺を――
「少しだけ情報をあげようか?」
そいつは容赦なく潰しにかかる。
「ッ!」
心を見透かすかのような言動。読心術だろうか。
ペースに飲まれるな。考えろ。言い聞かせでも良い案が浮かばない。
そんな切磋琢磨する俺に太陽だけが優しく微笑んでいた。
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