始まりはいつも理不尽

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「でも交換条件なんて無いよ!」 「正直に答えろ」 その表情は変わらず笑顔。だが、表情から真実かは汲み取れない。 こいつは道化師だ。気持ちを隠し敵を欺く。 そんな敵に俺は少なからず恐怖を抱いていた。 「ほんとに何もないって!しいて言うなら」 来る。二度目の静寂。空間さえ支配してるんじゃないか。そう思わされるほど敵に動揺させられている。 声も音も何もなく、聞こえるのは風と草の揺れる音だけ。 そんな自分が作り出した虚無な空間を、こいつは一瞬で打ち砕いた。 「君の人生とかな!」
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