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「琉希君が強いってのはその辺にいた三人組に聞いたんだよ!ついでに名前もね!」
「そうか。悪いが俺はお前の組織に入るつもりは無い」
理由は普通。だけど、真実かは曖昧。そんな都合よく俺を知ってる人に会えるものなのか。
どちらにせよ――油断は禁物だ。
余裕の現れ。そこから感じ取れるのは奥の手。何か武器があるのか。あるいは、仲間がいるか。
どちらにせよ、何か隠しているのは間違いない。
表情は変わらず笑みという仮面を付け、体勢は棒立ちのまま。
武器は見たところ無い。あるとしたら拳銃か。
体は俺と引けを取らないほど華奢。
余裕の現れは何故か。考える。推測をたてる。
だが、疑問は消えることなく脳裏に取り巻く。
その疑問の答えは予想以上に早く明らかになった。
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