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そして最後に左側にいる男に視線を向ける。
年齢不詳の男。ほんと何歳なんだ。
若干低い170程度の身長。中背中肉の体格がおじさんを思わせる。
武器を持っている様子もないし、戦えるほど俊敏にも感じない。
顔のパーツは正に青年そのもの。
けどな‥‥。やっぱりおっさんにしか見えない。
伸びた髭。ボサボサの髪。太い眉。そして、なぜか作業服。
浮いてることにすら気づいてない。ほんと、なんなんだ。
そして、長靴。あいつの心には土砂降りの雨でも降ってるんだろうか。
思わず空を見上げる。やはり、変わらず晴天だ。
空には雲が一つ。その雲に半分ほど隠れた太陽が俺たちを照らしていた。
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