20人が本棚に入れています
本棚に追加
/78ページ
「そんな物騒な物を持ち歩くのが日常とはな‥‥」
そんな呟きが最近のマイブーム。
かく言う俺も持っている。逆に持っていなかったら死んでいる。
左腰に挿してある黒を基調とした刀。何となく手をかける。
黒い柄に金色の線が入った高級感ある刀。愛刀だ。
特徴と言えば、切れ味がいいのと、若干軽い。後は持った時、しっくりくるくらいだろう。
柄に仕掛けでも施されているのか。そんな事を考えてみる。
なんたって父さんから貰った唯一の形見だからな。
「ふぅ‥‥」
浮かぶ父さんの顔。もちろん脳内に。目の前に突如顔が浮かんだら俺は仮令(たとえ)父さんでも刀を振るう自信がある。
最初のコメントを投稿しよう!