Act.04:露見。

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「紫昏!大丈…っ!?」 「どーしたよ八か……、!」 「え…紫昏……?」 「?当たり前だろ。って何お前等驚いて………あ゙」 変化…解いたまんまだったな、そういえば。…何なんだ今日は、任務で余裕ぶっこいていた自分への腹いせか?厄日か?まずどうしてくれようかこの状況。畜生誰か助けろ!! 「てめぇ…何者だ」 「人間」 「……………」 「……………」 ……しばらくの沈黙。 しかし長くは続かず、千薙に押さえ付けられていた妖怪がタイミング良く暴れだした。 「んのクソ餓鬼!どけェ!!」 「だ・ま・れ」 「ッガ……」 (出直しで)クナイを左胸目がけて突き刺す。一瞬、ビクンッと体を跳ね上げ、小さく声を漏らした妖怪。その上にかぶさるシーツの一点から、じんわりと紅が広がっていく。妖怪に、既に息はない。 それを表情を変えずに見下ろしていた千薙はゆっくりと顔を上げ、三蔵達を視界に映した。 「(紅い…眼…?)」 「………はぁ」 「…第一声がそれとは、随分と余裕だな」 「どーも」 「褒めてねえ」 またも沈黙。 三蔵は千薙に銃口を向けたまま的を逸らさない。なのに千薙はそれを気にする事なくおどける。それもそうだろう。千薙は生まれてこのかた“銃”というものを見た事がないのだ。忍術と罠(トラップ)が闘いの大部分を占める忍の世界には到底無縁の代物。よって銃を武器だとは思っていないようだ。多少なりの危機感は感じているようだが…。 「…何を聞きたい? 正体?目的?利か害か…か?」 「無論…全てだ」 だよなぁ。と心底面倒くさそうに自分の頭をガリガリ掻く。 信じるか疑うかはアンタ等の自由だけど──。一旦言葉を切る千薙。それから本題を話そうとした矢先、ドタバタと騒がしい足音が聞こえてきた。その音はだんだんとこちらに近づいてくる。 …会話の邪魔をされるまで、あと数秒後。 ,
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