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「ち、違う…目にゴミが入っただけよ。だから、あなたが何か変な事を言ったからとか、何かが悲しかったわけじゃないわ…」
「そう？なら、良いけど…」
涙がしっかり乾いたのを確認すると、美桜は志乃の方へ振り返る。
「私と同じ鳳高校なら、学校でまた会えるかもね？私は如月美桜…それじゃあ志乃君、運が良ければまた学校で会いましょう？」
「ちょっ…！下の名前で呼ぶなよ…って、もう聞こえてないか……如月美桜…ちょっと不思議な娘だったけど、何となく懐かしい感じがするような………」
志乃は美桜の背中を見送りながら小さく呟いた。
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