プロローグ

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「すみません…でも、志乃介様をお助けしたかったのです…そう思ったら、体が勝手に動いてしまって………」 「分かっているとも…さぁ、行こう……他の追っ手を回されては厄介だ。出来るだけ遠くへ行こう………」 「はい…ですが、血が止まらない内に動いてしまっては………」 「いや、大丈夫だ…追っ手は八雲だけではあるまい……俺は平気だから、急ごう………」 桜美の手を借りながら何とか立ち上がると、おぼつかない足取りでその場を後にする。
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