僕たち

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すると叫び声が聞こえた。 それも聞いたことのある声…。 声の主は実彩子だった。 宇「ちょっと何の真似? ビックリするじゃん。」 その声を聞いたら力が抜けて その場に座り込んだ。 宇「私の話聞いてるの?」 西「ごめんね。泥棒と 勘違いしてしまった。」 宇「怖かった~。 人の気配を感じたから。」 西「ホントにごめんね。 でもこんな時間にどうしたの?」 宇「ちょっと忘れ物。 家で仕上げようとした デザインを忘れたから。 隆弘こそ何してるの?」 西「仕事が残ってるから残業。 やっと半分終わったところ。」 宇「大変ね。 何か買ってこようか?」 西「良いよ。自分で行くから。 ちょうど行くところだったし。」 宇「そうなの?じゃ私にも 何か買ってきて。 ここで待ってるから。 仕事進めといてあげる。」 西「ありがとう。助かるよ。 じゃ行ってくる。」 隆弘は財布を持って 出掛けて行った。
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