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医「非常に危険な状態です。
今夜が峠だと思ってください。」
宇「はい…。それで隆弘は?」
医「今は息をしていますが
目覚めるかどうかは本人の
気力の次第です。
あんなに大量の出血をしたのに
息があることがスゴいくらいですから。」
宇「そうですか。
ありがとうございます。」
そう言ったら医師は
その場を立ち去った。
そして実彩子はすぐに隆弘が
寝ている病室に行った。
ちょっとでも近くに
居てあげたいからだ。
病室では隆弘が1人で
気持ち良さそうな顔で
寝ていた。
すぐにでも目を覚ましそうだ。
宇「早く目を開けてよ。」
言いながら実彩子はずっと
手を握ったまま隆弘が
目を覚ますのを待った。
そして日が出始めて
辺りが明るくなり始めた頃
隆弘の手が動いた。
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