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西「おれは助かったのか?」
宇「そうだよ。」
まだ涙は止まらずに
むせながら言った。
西「なに泣いてんだよ。
でも死ななくてよかった。
まだやりたいことがあったから。」
宇「やりたいこと?」
だんだん落ち着いてきたので
はっきり言葉を言えるようになった。
西「あぁ。スゴいやりたいことがな。」
宇「なにそれ?」
西「教えない。まだ秘密な。」
宇「良いじゃん。教えてよ。」
西「ダーメ。退院したら。」
宇「わかった。絶対だからね。」
西「はいはい。わかったよ。」
宇「じゃ私帰るね。
普通に仕事あるし。
社長には言っとくから。」
西「よろしくな。」
宇「うん。じゃあね。」
実彩子は病室を後にした。
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