1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
「斬られてるはずなのになんで痛くないんだ?出血もしてないし。・・・そ、そうか。これは夢だっ!夢にちがいないっ」
勝手に完結させ、自己満足していると、部屋の扉があいた。
「あ、目が覚めたようですね。気分はどうですか?」
「えっ?あ、あぁ。なんとか大丈夫です。」
いきなり部屋に入ってきたうえに、急に話し掛けられたので若干焦ったが、なんとか返事を返すことができた。
「そうですか、よかった。急に話し掛けられたのでびっくりして斬りつけてしまったものですから。」
そうだよね。急に話し掛けた俺が悪いんだよね。
・・・って、えっ?
斬りつけた?このおしとやかで優しそうな彼女が?
俺は目の前にいる美少女の発言に、驚きを隠せなかった。
「あの、やはり腕が痛みますか?治癒魔法は苦手なもので・・・」
ものすごく泣きそうな目で俺を見てくる美少女。
そんな目で見られたら・・・
「大丈夫ですよっ!本当に痛くないですからっ」
そういうと、彼女は太陽くらい簡単に破壊できそうな明るい笑顔を俺に向け喜んでいた。
最初のコメントを投稿しよう!