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「この世界はですね、翔の居た地球に存在するのですが、地球上とはまったく違う時空の中にあるんです。――――――」
その後約1時間ほどでいろいろなことをアリスに教えてもらった。
地球とはこの世界がまったく違うこと。
地球からの転移者など過去に一つしか前例がないこと。
魔法が使えなければ間違い無く殺されることなど。
最後の一つはねえよ、とか俺も思っていたが、実際に魔法による紛争などが後を絶たないようで、俺の様な無能力者はすぐに死んでしまうらしい。
俺は日本で穏やかな暮らしをしたかっただけなのにどうしてこうなった。
「なぁアリス。俺帰れるかな、日本に。」
「日本と言うのは翔さんの居た国ですか?まぁ次元を転移なんてほぼ不可能に近いですが、同じ空間にある違う世界なので信じればきっと帰れますよ。」
子供をあやす様な口調で俺を宥めるアリス。
あーあ。まじで泣きたくなってきたよ。
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