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オレンジ色した空、黒いアスファルトは夕日に照らされどこか鮮やかだった。車が吐き出した灰色が空へと溶けていく、汚染さえ美しく見えてしまうのが自然の美しさなのだろうか。
月曜の放課後、まったりと時間は足早に過ぎていき、気づいたら時計の針は6時を指していた。夏が近くなり日の長さをじんわりと体感しながらゆっくりと家路を歩く。
もうすぐ高校二度目の夏が訪れようとしていた。
あんなに嫌だったじめじめとした梅雨とさよならとなると、それはそれで悲しくなってしまうのが人間の不思議な心理だ。
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